おばあちゃんの卵焼き器
それぞれ戦争を体験した
祖父母4人が亡くなってから
2度目の終戦の日。
おととし亡くなった祖母が
愛用していた卵焼き器が
手元に届きました。
お料理が得意で、働きもので
晩年まで乙女ぶりを
見せてくれていた広島出身の祖母。
いつも優しい祖母でしたが
毎年8月6日が近づくと段々と元気がなくなり
当日の朝はテレビを見ながら
広島弁で怒ってるのが印象的でした。
それから終戦の日までは
新聞を読みながら
毎朝怒ったり嘆いたり。
原爆投下の日は呉の軍需工場に
勤務していたため被曝は免れた祖母。
でもこの時期は8月6日をきっかけに
当時あった色んなことを
思い出して苦しんでいたようでした。
ふと、そんな様子を娘たちは
もう見ることができないんだなぁ…と思ったとき。
戦争は随分前の出来事になってしまったなぁ…
今度は私が語り継ぐ番なんだなぁ…と
気付かされるのでした。
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